雪ノ下一丁目

大河ドラマ「北条時宗」レビュー/ストップ!実時くん連載中

2023-01-01から1年間の記事一覧

#24高麗からの文

文永6年9月、人質返還と蒙古の二度目の国書が高麗から来たが内容は前と同じで、蒙古は日本を対等に扱う気がないと判断したが戦は避けたい時宗に、泰盛は戦も辞さない覚悟も必要と諭す。桐子の話で何かに目覚めた時輔は、蒙古に返書すべしと朝廷に言上。時茂…

#23人質

対馬で島民が蒙古の使節に連れ去られる。それが佐志房の息子でクビライを親の仇と恨む勇だと知り、桐子は時宗に知らせるべく鎌倉へ向かう。朝廷は幕府の方針に反して蒙古に返書しようとし北方の時茂はそれを危惧するが、時輔は何故幕府を守らねばならぬのか…

#22京の闇

日本からの返書がなく苛立つクビライは、千艘の船を作るよう高麗に命じる。時宗の再びの国書を求めるという方針に、名越兄弟らの不満が高まっていた。基平は朝議で蒙古へ返書が決定すればやがて国は蹂躙されると恐れ、時輔もそれでは位や生まれに縛られぬ新…

#21初陣

執権時宗は評定始で、蒙古に対等な国書を求めるという第三の道を提示。時輔には任官を辞退するよう泰盛を京に遣わす。時輔は基平に蒙古への対応で時宗に不満が集まる隙をつけと助言するが、泰盛に時宗の命令だとして式部氶任官を辞退せよと迫られ辞退を余儀…

#20十八歳の執権

時輔が持ち帰った国書を見て危機感を募らせた基平は、この非常時に古い秩序は無用と時輔を朝廷の評議に召し意見を述べさせようとするが、無位無冠では相手にもされず、基平の返書せずとの主張も通らない。時宗が執権となった後の鎌倉を操り基平と共に天下を…

#19戦か属国か

蒙古との国力の違いを地図で示し戰をすべきでないと進言する謝国明だったが、評定衆は「兵を用いる」という語に反発して戦も辞さない空気になる。時宗は戦でも属国でもない第三の道の模索を主張。政村が病と称しその場に倒れ評定はお流れとなるが、実時と泰…

#18国書きたる

少弐景季により鎌倉に届けられた国書を読み上げる幕府首脳。議論芬々するが、兵を用いたくないという言葉で蒙古は日本を属国にするつもりであると判断。時宗は対応を図るべく評定を開く。早くも戦に臨む覚悟の泰盛、ギリギリまで書物に向かう実時、国書など…

#17クビライの影

鎌倉では宗尊の子惟康王が将軍となり、京に送還された宗尊は鎌倉へ戻れるよう時輔に助力を命じるがすげなく突き放される。時茂は時輔を警戒し始める。蒙古の国書を携え高麗の使者潘阜が博多に上陸。鎮西奉行の少弐氏は幕府の指示を仰ぎ、政村は朝廷には知ら…

#16将軍すげかえ

文永三年、御息所は姫を出産するも産所の宗政邸の不手際で病になったと時宗は名越時章らに因縁をつけられる。これは得宗家転覆を図る桔梗の策略だと足利泰氏に知らされた時輔は時宗にそれを伝え、執権政村は逆に宗尊将軍更迭と名越の勢力を削ぐため引付の廃…

#15母上ご乱心

六波羅南方に赴任した時輔は、北方の時茂に格下に扱われるも意に介しない。鎌倉では空気を読まず時頼殺害犯をあくまでも追及しようとする涼子は乱心を疑われ時宗の邸を出る。泰盛に仕官を断られた長時暗殺者の八郎は、謝太郎を介し時宗に会った瞬間恋に落ち…

#14 兄の追放

時宗の決断を聞いた政村は、時輔をいっそあの世に追放するよう忠告したが、実時は閑職の六波羅探題南方への赴任を提案する。一方の時輔は、反時宗の宗尊に近侍し足利とつるむようになる。政村が宗尊に時宗の執権就任と時輔の南方赴任を申請すると、宗尊は兄…

#13 大いなる岐路

長時の死で時宗が時輔のもとに駆けつけたことで、時輔は父の遺言が自分の殺害であることを悟り絶望。政村は、未熟でも時宗が執権になるしかないと迫るが、時宗は人を殺めた結果の執権職を拒む。さらに足利頼氏が執事の高師氏に野心のないのを見限られて毒殺…

#12暗殺

時頼の死に勢いづいた宗尊親王に、桔梗は兄弟の名越流北条時章、教時を引き合わせる。宗尊は長時に、時宗の暗殺を示唆。時宗は、時頼の遺言のうち時輔のことは隠し長時暗殺だけを泰盛らに知らせる。泰盛は苦渋の思いで妻の兄である長時の殺害を暗殺者を使っ…

#11時頼絶命

時頼は何者かに毒を盛られた。それを知った涼子に、時頼は初めて涼子の父を戦で殺したことを詫び、ようやく夫婦は和解する。 時頼は、時宗だけに遺言を残す。 鎌倉を滅ぼす「長時を殺せ」「時輔を殺せ」 恐ろしい遺言に震える時宗。 弘長三年11月22日、時頼…

#10ひとり立ち

決闘に勝った時輔は鎌倉を去ろうとするも、長時に宗尊上洛の筆頭供奉人に推挙される。時頼の命で時宗はその計画を阻止する。政村は実時や時宗の同母弟宗政に自分の娘との縁談を持ちかけ、時頼もまたそれを急ぐ。ある日時頼は三人の息子の前で父はもうすぐ死…

#09決闘由比ヶ浜

母の死に自責の念に駆られた時輔は時宗に決闘を申し込む。宗尊は桔梗を母代わりとさせて時輔を引き込み時宗を廃そうと画策。眼代で終わりたくない長時はその謀略への加担を死の床の重時に伝える。日陰で生き光を切望する時輔や讃岐の無念を思い、時宗は決闘…

#08逃げた花嫁

時宗と婚儀をあげた祝子は、喧嘩で安達邸に帰る。時頼は時宗を呼びつけ小笠懸を披露させ、先に笠懸を行った時輔に屈辱を与える。讃岐は怒り必ず家督を継がせると時輔に言うも断られ、茫然自失のまま火事を起こし、逃げ遅れた祝子を時輔と錯覚して助けた後命…

#07 執権修行

時頼の命令で時宗が小侍所所司となり、宗尊親王と近衛宰子の婚儀を取り仕切る一方、時利は時輔と改名させられ屈辱の日々を送るが、祥子の明るさに救われていた。日蓮が立正安国論を執権の頭ごなしに時頼に提出したことで念仏信者の重時と長時親子は激怒、日…

#06 博多恋心

博多に着いた時頼は、謝国明や松浦党の佐志房から南宋を攻略中の蒙古の皇帝が倒れ、クビライが即位間近であるという大陸の話を聞き、狭い鎌倉で出家の身の自分が政に関わるようではこの国が外に開いてゆかないと考え、隠居する決意を固める。一方鎌倉では、…

#05 波乱の旅

時頼は、安達泰盛を供に時宗と旅に出る。寂しげに見送る時利。まず伊豆国北条庄を訪れて先祖に思いを馳せ、領地を騙し取られたという御家人に御教書を与えるなどしながら京に到着した一行に、謝国明は鎌倉で起こった事件を知らせる。執権長時が時頼の傀儡と…

#04 反抗

死を覚悟した時頼は出家し、正寿丸が成人するまでの眼代として重時の息子・長時に執権を譲る。この機に乗じて桔梗と足利泰氏は京の頼経親子と共謀して時利を執権に擁立しようと図るが、奇跡的に回復した時頼にそれが漏れて頼経親子は暗殺される。正寿丸は将…

#03 兄弟落差

宝寿丸が正寿丸を連れて讃岐の見舞いに安達邸を訪れると、足利泰氏の前妻の桔梗が現れ宝寿丸は人の上に立つ器だと讃岐を唆す。それを警戒した時頼は宝寿丸を元服させ、兄弟序列の三番目を意味する「三郎時利」(時頼と涼子の第二子、福寿丸がすでに誕生して…

#02ふたりの母

時頼は、正室の涼子が生んだ男子を正寿丸と名付けて嫡男として執権邸に迎える。側室の讃岐局は宝寿丸と引き離された上、安達邸に住まわされる。実家の三浦を滅ぼされた涼子の母・藤泉尼は、先の将軍家と足利泰氏と結託して北条得宗家転覆を図るが、時頼に事…

#01鎌倉大激震

蒙古襲来と対峙した鎌倉幕府執権・北条時宗の父・北条時頼は、執権に就任したばかりの宝治元(1247)年、毛利季光の娘・涼子との政略結婚で宿年の政敵・三浦一族との来るべき対決を制そうとする周囲の思惑をよそに、今後は三浦と手を携えて政を行うと涼子に…