雪ノ下一丁目

大河ドラマ「北条時宗」レビュー/ストップ!実時くん連載中

#03 兄弟落差

宝寿丸が正寿丸を連れて讃岐の見舞いに安達邸を訪れると、足利泰氏の前妻の桔梗が現れ宝寿丸は人の上に立つ器だと讃岐を唆す。それを警戒した時頼は宝寿丸を元服させ、兄弟序列の三番目を意味する「三郎時利」(時頼と涼子の第二子、福寿丸がすでに誕生しているため庶兄の時利は三番目の扱い)と名乗らせて正寿丸が嫡男であることを示す。重時は、養女として嫁がせた涼子に意地を捨て正寿丸の家督を認めるよう諭し、家督をめぐる時頼の独断専行に不満を持つ政村を宥めて連署の職を譲り引退する。母に家督を継ぐことを許され得宗家の嫡男としての自覚を持ち始めた正寿丸は、謝国明から蒙古という国の存在を知らされる。そんな中、時頼が赤疱瘡に倒れる。

見どころ

政村が巻き込まれた家督争いを引き合いに、正寿丸と時利の兄弟を同じ目に合わせてはならないと諭し、重時は自ら連署を弟の政村に譲ることで範を示そうとする。政村は引き受けるが野心も覗かせる、というシーン。重時が誘い二人でわざわざ遠出して温泉に入ったようだが、日頃から自分を煙たがっている弟と腹を割って話したかったのだろう。二人の兄弟の来し方が想像できて大変もえ…良い場面である

f:id:yukinoshita_kamakura:20231003225438j:image