雪ノ下一丁目

大河ドラマ「北条時宗」レビュー/ストップ!実時くん連載中

#02ふたりの母

時頼は、正室の涼子が生んだ男子を正寿丸と名付けて嫡男として執権邸に迎える。側室の讃岐局は宝寿丸と引き離された上、安達邸に住まわされる。実家の三浦を滅ぼされた涼子の母・藤泉尼は、先の将軍家と足利泰氏と結託して北条得宗家転覆を図るが、時頼に事前に察知されて泰氏は出家に追い込まれ、現将軍の藤原頼嗣は京に送還される。謀反の首謀者の藤泉尼は涼子とは縁を切った、三浦の恨みは全て自分が抱いて死ぬと時頼の目の前で自害して果てる。親をまた時頼に殺されたと思い込んだ涼子は、北条得宗家の家督は正寿丸には継がせない、人の心を失うからだと時頼に言う。そんな北条家内の不穏をよそに、時頼は後嵯峨上皇の皇子・宗尊親王を将軍に迎え入れて天皇家と結び付くことで、北条得宗家の力をさらに強めていた。

一方大陸では、蒙古の皇帝の弟フビライが、宋を攻め落とすために高麗の攻略に着手していた。