日本からの返書がなく苛立つクビライは、千艘の船を作るよう高麗に命じる。時宗の再びの国書を求めるという方針に、名越兄弟らの不満が高まっていた。基平は朝議で蒙古へ返書が決定すればやがて国は蹂躙されると恐れ、時輔もそれでは位や生まれに縛られぬ新しき天下は作れないと訴える。基平は亀山天皇の前で返書をしてはならぬと切腹し、時輔の介錯で果てる。これを知り時輔を除かねばと考えた心の内を涼子に指摘された時宗は、国を一つにせねば蒙古と戦えないと悟り時輔を式部氶に推挙するも、盟友を失った時輔は自暴自棄に陥り、天下が壊れることを望むようになる