雪ノ下一丁目

大河ドラマ「北条時宗」レビュー/ストップ!実時くん連載中

#49 永遠の旅

時宗は日本と蒙古双方の戦没者を供養するため円覚寺を建立後、政から退く。祝子は死にゆく時宗のために尽力。病床に泰盛と頼綱を呼び寄せる。泣いてどこまでもお供するという頼綱。病を隠し己の使命を果たした時宗を泰盛は真の鎌倉武士と称賛し、頼綱とともに貞時と幕府を支えていくことを誓う。そこへ顕時が、大元の内部抗争で日本を攻める余裕がなくなったため蒙古との戦は終わったと報告。四人は感涙に咽ぶ。時宗は涼子に人の命の大切さを教えられたと感謝し、貞時と時利に、生涯で大勢の命を奪った自身が死を前に恐怖する心のうちを明かし、だからこそ殺すのは酷い、人を殺すな、誰も殺すなと遺言する。時輔は時宗の新しき国づくりを見届け一人の民として生きることを伝えるため、松浦党の女主人となった桐子らに見送られて博多を立つが、時宗危篤と聞き鎌倉へ急行。宗政の遺骨と共にようやく兄弟3人が揃う。時宗は初めて感情を爆発させ、会いたい人がいる、行きたいところがある、死にたくないと時輔に取り縋り、大陸に連れて行ってくだされ、と頼み息を引き取る。弘安7年4月4日、34年の生涯であった。泰盛は時宗の意志を継ぎ新しき幕府を模索するが1年後、頼綱に滅ぼされる。光を失った頼綱は時宗になりかわろうとするが8年後、成長した執権貞時に討ち滅ぼされる。クビライは日本にこだわり続けたまま10年後に崩御する。時輔は世界の果てを目指す旅に出たがその後は誰も知らない。出家して覚山尼と改めた祝子は、竹崎季長が作らせた蒙古襲来絵詞を眺める。絵巻とともに、蒙古から国を守った執権として北条時宗の名は語り継がれていくー 【完】

淡々と死に臨む時宗が最後の最後に時輔に会って感情を爆発させるシーンは胸に迫る

兄弟の国を巻き込んだ愛憎劇は時輔の腕の中で時宗が生を終えることで終着点を迎えたのだ

でも兄弟二人がたどり着いた新しき国とかいう理想は宙ぶらりんになっちゃいましたね

あと誰も殺すなって貞時に無茶振りすんなw