御家人と北条一門の絆を深め御内人の頼綱を遠ざけるため、顕時に娘の滝子を嫁がせようとする泰盛に、娘を政治の道具にしたくない梨子は滝子を連れて涼子の住む最明寺に逃げる。夜中頼綱は梨子を訪れ、顕時と滝子の縁組を止めるよう迫る。その後頼綱と部屋を出た梨子は、頼綱と密通したと告げ泰盛に成敗されることを望む。これは滝子を守るため、泰盛と頼綱もろとも討ち死にする覚悟で起こした梨子の戦であった。しかし祝子に説得されて梨子は密通を撤回。顕時と滝子の縁組は無事執り行われる。その頃桐子は佐志房を探すため、時輔もまた大都に辿りついていた。
- 足利高氏が覚山尼を訪れて家時の置文を見せるという色んな意味で衝撃的なアバン。高師氏まだ生きてるし。あと高氏役の子が真田広之そっくり。
- 頼綱と梨子は密通したのか？というちょっとしたミステリー仕立ての回。最後頼綱が梨子に惚れてしまったような描写だったけど、時宗以外にうつつを抜かすとは見損なったわよ！！
- 梨子はこれで退場みたいだけど、ガイドブックには松下禅尼の後継者になると書いてあったのに全然違った。おかげで松下禅尼が最終回まで生き延びることに…
- 泰盛はすっかり二人とも斬る前提でいたけど、『御成敗式目』の34条には「姦夫、姦婦ともに所領半分没収、出仕差止」とあり法的には死罪にはできないようだ。慣習として夫が相手の男を殺すことはよくあったのかな。
