雪ノ下一丁目

大河ドラマ「北条時宗」レビュー/ストップ!実時くん連載中

#30 長老死す

時宗は時輔の真意も察せず討ったことを激しく後悔する。政村はそんな時宗を見限り、娘婿の宗政を執権に据えようとして泰盛と実時に咎められ、また仮病を装う。見舞いに来た3人の娘に、傍流の政村流が隆盛を築いたのは有力者と縁組を重ねたおかげだと語る政村。執権辞任まで考えていた時宗に頼綱は、自分が長時を殺したことを告白。消せない過去に苦悩しつつ時宗に命を捧げ仕えていることを涙ながらに伝え、時輔を殺したことを乗り越えてほしいと懇願する。その思いに打たれた時宗は評定に臨み、先の戦を労い対蒙古で力を合わせるよう要請。政村にも裏工作せぬよう釘を刺すと、政村は連署を降りると言うが誰も引き止めない。その時三度倒れる政村。評定衆が呆れて退席する中時宗は政村が仮病でないことに気づく。政村は、上に立つ者は己の手に余る曲者を泳がせる器量があってこそ一人前と言い、時宗は政村に鍛えられたと答える。こののち政村は娘たちに看取られて息を引き取る

とうとう政村が退場してしまった。寂しい。家督争いに巻き込まれ母を追われた過去があったからこそ、どんな手を使ってでも執権の座につくことに固執した人物として描かれていたのが良かった。でも政村流を繁栄させたいならなぜ嫡男を登場させないのか…モブでいいから時村出してほしかった