雪ノ下一丁目

大河ドラマ「北条時宗」レビュー/ストップ!実時くん連載中

ドラクエ2の思い出

ドラマ「不適切にもほどがある!」の舞台設定が昭和61年(1986年)。時代考証が多少気になるけど(写るんですはこの年に発売だけど女子高生が気軽に持つほどにはまだ普及してなかった気がするとか、純子の積み木くずしっぽいスケバンの格好は80年代前半だったとかね)当時が思い出されて泣いたり笑ったりしながら見ている。昭和が全ていいわけでは全然ないけど(根暗(当時は陰キャをこう呼んだ)オタクは人権なかったし)、今はなんか窮屈な世の中になっちゃったよね。

そんで昭和61年(1986年)といえば、なんと言ってもドラクエ2発売ですよ※。自分的には初めてプレイしたドラクエかつ最も好きなドラクエ。音楽も一番いいと思うんだ。

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↑やっぱりファミコン音源が最高。おっさんたちの郷愁感あふれるコメントも大好き

発売日に、学校終わった後バスに乗ってユニーのおもちゃ屋まで買いに行った思い出。当時好きだったマンガの主人公の名前をローレシアの王子の名前にしたなあ(ぬけさく、アーサー、サマンサでしたw)。もちろんふっかつのじゅもんノートも作った。さらには、ノートにプレイ日記ならぬプレイ漫画を描いてた。読者は弟だけだったけど。そうそう、好きすぎて小説ドラクエ2も買ってもらってた。いのまたむつみ挿絵の。でも、ムーンブルグの王女をめぐってローレシア王子サマルトリア王子が争う(ローレとムーンが両思いでサマルは噛ませ犬的な)三角関係になっててすげえ嫌だった。子供だったので、おバカ3人組みたいなノリで漫画を描いてたから余計…。人生初めての解釈違いってやつだったな。

今思うと、ストーリー的にもほかのナンバリングほど深みもなくて大したことはないのよね。でも体力馬鹿で正義漢のローレシア、器用貧乏でのんびり屋のサマルトリア、冷静沈着なツッコミ役のムーンブルグの三人の珍道中が好きでたまらなかった。

エンディングの、サマル「はやくいきなよ」ムーン「なーにてれるなんて。あなたらしくないわよ」(ファミコン版では)初めてしゃべった仲間二人、そして流れる「この道わが旅」。これを聴きながら、ドラクエ屈指の難易度のロンダルキアの洞窟、国境よりもはるかに長いトンネルをようやく抜けたらそこは一面の雪景色のロンダルキア台地。あっ、ほこらだ、やっと回復できる…と思ったら立ち塞がる白い悪魔パズズなどの思い出が走馬灯のように駆け巡る。泣ける。

次のドラクエ3を最高傑作認定する人も多いと思うけど、キャラ立ちの観点からいうと自分的にはイマイチであんまり好きではなかったな。だって主人公以外オリキャラじゃん。ノートに漫画も描いたけど、戦士=ローレ、僧侶=サマル、魔法使い=ムーンとキャラをスライドさせて描いてたよ。

 

※確認したら、ドラクエ2は昭和62年1月だった。ドラクエ1が昭和61年5月発売。5月が誕生日でちょうど買ってもらえたというのに、ドラクエ1でなくクソゲーと名高いスパイvsスパイを買っちゃった苦い思い出